三遠ネオフェニックスのロバート・カーター ジョージア出身のジャーニーマンがBリーグ3年目に挑む

投稿 2019年7月24日 更新 2021年6月18日


2021年6月18日、横浜ビー・コルセアーズがロバート・カーター(Robert Carter)選手の獲得を発表しました。


1994年4月4日生まれの27歳で、206cm 、114kgのパワーフォワード。島根スサノオマジック、横浜ビー・コルセアーズと渡り歩き、日本での3シーズン目は三遠の一員として迎えることに。この選手のこれまでの歩みを紹介したいと思います。

ジョージアテック大学とメリーランド大学で活躍


ジョージア州で生まれ育ったロバート・カーター。高校生のときから注目選手で、同い年の選手達の中で30番目ぐらいという高い評価を得ていました。

同じ州内のジョージアテック大学に進学すると、1年生からスターターに名を連ね、2年間で49試合に先発出場します。平均で二桁得点をあげ、主力として活躍していました。

ところが、2年生の終わりに突如として転校を決意。このときジョージアテックは低迷していたんですよね。この環境では成長できない、NCAAトーナメントに出ることもできないという思いから転校を決意したようです。

転校先としてはメリーランド大学をチョイス。Big10というメジャーカンファレンスに所属している大学で、スポーツチームの愛称は"Terrapins"。

terrapinというのは北米原産の食用亀で、メリーランド州周辺にたくさん生息していることからこの名前になったようです。日本語でいうとキスイガメという品種だとか。

亀はさておき、この選択は結果として正解でした。転校すると1年間は試合に出られない(引き抜きの横行を防ぐため)ルールのため翌シーズンは試合に出られませんでしたが、その間に体脂肪率を18%から6%まで絞り込むなど肉体改造にも成功するとともに、パワー偏重からバランスの取れたプレースタイルに進化を遂げています。

翌シーズンは36試合すべてに先発出場すると、チームはNCAAトーナメントのスイート16まで進出し、カーター自身も所属するBig10カンファレンスのHonorable Mention(ベスト5入りは逃したけど優秀な成績を残した選手が送られる賞)に選ばれています。

ちなみに、2020年夏に新潟と契約したチャールズ・ミッチェルがカーターと同い年で、この年にメリーランドからジョージアテックに転校しています。後にはこんな記事も。結果的にはお互いハッピーだったみたいでよかったですね。


日本で同じコートに立つことが期待されていましたが、チャールズ・ミッチェル選手はメディカルチェックで問題が発見されたため新潟との契約が解除となってしまいました。この2人はすれ違う運命なのでしょうか。

ヨーロッパでプロ生活をスタート、日本へ


大学でもう1年プレーする資格のあったカーターでしたが、2016年のNBAドラフトにアーリーエントリーして大学を中退しています。

ドラフトでは惜しくも指名を逃しました。直前のモックドラフトでも名前があがるなど、2巡目で指名されるかも、という評価だったようですが。


👉Former Maryland Terrapin Robert Carter Aims to be a Steal in the Upcoming Draft

ウイングスパン、リバウンド時の嗅覚、faceup 4としての視野の広さなど天性の素質を高く評価される一方、パワー、スピード、ハンドリングスキル、シュートなどで飛び抜けた武器のない選手と評価され、さらにスタミナ不足やコンディショニングの拙劣さが問題視されていたようです。実際、メリーランドでも中心選手でありながら平均出場時間は30分を切っていて、大学でこれはかなり短い。

この記事の一番上に貼ったのがドラフト前のワークアウトの様子を納めたものです。これを見ると良い選手なんですけどね。まあ、NBAというのは甘くない世界ということでしょう。

NBAのサマーリーグでプレーしたあとイタリアのクラブと契約してプロ入りを果たしています。翌シーズンはリトアニアとトルコでプレー。そのあと中国のクラブと契約したものの中国には行かず、4ヶ月後にトルコの別のクラブと契約してプレーしていました。

トルコでプレーしているハイライト動画があったので貼っておきます。

島根スサノオマジックの主力として活躍


トルコから日本にやってきたカーターは島根スサノオマジックの主力として活躍。35試合に先発出場して1試合平均21.2得点(ランキング5位)、10.2リバウンド(ランキング6位)という素晴らしい成績を残しています。1試合あたりのプレータイムも35分を超えていて、大学時代は懸念されていたスタミナの問題もなかった。

スリーの決定率も悪くない感じで(34.0%でリーグ14位)、バランスの良い選手でした。

島根を1年で退団するとBリーグでの2年目は横浜ビー・コルセアーズに所属。45試合に出場(先発は43試合)して1試合あたり29分台の出場時間で17.4得点、7.8リバウンドという成績でした。レギュレーション変更の影響もあって数字は1年目より下がってしまいましたが横浜の主力として奮闘しました。



そして冒頭に書いた通り日本での3シーズン目は三遠で戦うことに。本当に毎年チームを変えますね。飽きっぽいんだろうか。2020-21シーズンは12勝47敗で西地区9位に沈んだ三遠の救世主となれるか注目です。

あわせて読みたい


サンロッカーズ渋谷を中心にBリーグに関する記事をいくつか書いています。

👉カテゴリー:サンロッカーズ・Bリーグ

ツイッターではバスケについて日々騒いでいます。

三軒茶屋のラーメンでおすすめの店(和正、禅、2531、ラブル、藤しろ、長崎、茂木、蓮、大塚家)

投稿 2018年9月8日 更新 2020年11月11日 三茶在住のラーメン好きが教えるおすすめのラーメン屋。 紹介しているのは以下のお店たちです。 めん和正 禅 2531 ラブル 藤しろ 長崎 らーめん茂木 ラーメン蓮 大塚家 めん和正(わしょう...