大阪エヴェッサのエリエット・ドンリー選手について。日本でのルーキーシーズンを終え、引き続き大阪の一員としてB1リーグで戦うことが発表されています。
【契約基本合意(継続)のお知らせ】
— 大阪エヴェッサ (@osakaevessa) June 3, 2021
大阪エヴェッサでは、エリエット・ドンリー選手と2021-22シーズンの選手契約が基本合意に達しましたことをお知らせいたします。
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横須賀で生まれ、ハワイとバージニアで育つ
横須賀で生まれました。お父さんがアメリカ人、お母さんが日本人で兄と姉がいる末っ子みたい。ハワイとバージニア州のアレキサンドリアという町にも住んでいたことがあるようで、お父さんが軍人だったんですかね。アレキサンドリアには国防省の施設があるみたいなので。
いつアメリカに行ったのかは不明ですが、高校の前半2年間(日本の中3と高1に相当)をホノルルで過ごし、バスケチームの主力として活躍したようです。そのあとバージニア州の高校に転校してそこでは所属カテゴリーのベスト5に選ばれる活躍を見せています。
ただ、アメリカの高校スポーツはレベル別に分かれていて、ドンリーの高校は6ランク中6番目のカテゴリー。レベルがそこまで高かったわけではなかったかもしれません。
高校卒業後はハワイに戻ってハワイ大学マノア校に進学しています。ハワイ大学の中でも旗艦校にあたる学校で、スポーツチームはNCAA一部のビッグウエスト所属。…なんですが、ドンリーはハワイ大学のバスケチームではプレーしていなかったみたい。バスケで奨学金をもらってNCAA一部の学校に進むほどの選手だったわけではなかったのでしょう。
Chaminade(シャミネード)大学でバスケ選手として急成長
ハワイ大学マノア校で2年間を過ごしたあと、同じハワイ州にあるシャミネード大学に転校します。シャミネード大学はNCAA二部のPAC-Westというカンファレンスに所属している大学。
キャンパスを紹介している動画あったので貼っておきます。南国の長閑なキャンパスって感じですね。
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ところが大学最後の年に急成長してシャミネード大学の主力に。平均26.8分の出場で12.4得点、5.8リバウンドという優れた数字を残しています。
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今年の2月のシャミネードのHCのインタビューでも、「ウォークオンから素晴らしい選手に成長した」と言われていますので、ここ1年で急成長を見せたようです。
実際のインタビュー動画も貼っておきますね。1分7秒から15秒ほどドンリーについて語っています。
去年の11月にハワイで開催されたMaui Invitationalというトーナメントでは、カンザス、UCLA、ジョージアというNCAA一部の大学とも対戦。
さすがに3連敗でしたが、ジョージアとは3点差の接戦を演じました。ジョージアはバスケよりアメフトという学校ではありますが、今年のNBAドラフト全体1位の噂もあるアンソニー・エドワーズという選手を擁していたチーム。そこと3点差だったわけで、シャミネードも決して弱いチームではなかったと言えそうです。
その前にカンザスとUCLAには大敗していますが、カンザスは全米チャンピオン候補に挙がり今年のNBAドラフトの一巡目で指名されそうな選手が2人もいたチームで、UCLAも西の強豪。これは仕方ないでしょう。UCLAにも今年のドラフト候補となっている選手がいて、さらにシャキール・オニールの息子が控えとしてプレーしていました(その後お父さんの母校であるルイジアナステート大学に転校)。
もちろんドンリーはその3試合にも出場して、UCLA戦ではチーム最多の10得点、8リバウンドをマークしています。NCAA一部の強豪にも通用していたのは楽しみな材料かもしれません。
その試合のハイライト動画を貼っておきます。UCLA目線なのでボコボコにやられているように見えてしまいますが。白いユニフォームの3番の選手がドンリーです。
Bリーグ2年目を迎える
プロ入り1年目は51試合に出場して1試合あたり3.1得点、1.8リバウンドという数字を残しています。これだけ見ると物足りない印象かもしれませんが、西地区2位になった大阪で36試合に先発出場したり、3人制バスケの日本代表候補に選ばれたり、確かな爪痕を残しました。