2020年6月29日、Bリーグのレバンガ北海道がニック・メイヨ(Nick Mayo)選手の獲得を発表しました。
このたび、株式会社レバンガ北海道は、B.LEAGUE 2020-21シーズンにおいて #ニック・メイヨ 選手と選手契約合意に至りましたので、ご報告いたします。— レバンガ北海道 (@levangakousiki) June 29, 2020
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1997年8月18日生まれの23歳で、2019年に新卒でBリーグ入りして千葉ジェッツでプレーしていた選手。日本での2年目を北の大地で迎えることを選びました。206cm、113kgでポジションはパワーフォワード。フルネームはNicholas William Mayo。
好きな選手はブレーク・グリフィンで、人生最後の食事には「Five lobsters, 10 pancakes, three pieces of bacon, one slice of pizza and Buffalo Wild Wings honey barbeque wings」を食べるとのこと。よく食うな。宝くじが当たったら「そのお金でさらに宝くじを買う」そうな。欲張りさん。
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そんなニック・メイヨ選手の経歴について調べてみました。
イースタンケンタッキー大学のスター選手
メイン州のオークランドという街で育ったニック・メイヨ。人口6000人ほどのこじんまりした街のようです。高校時代の監督のインタビューを読むと、努力を惜しまずチームに尽くす人柄で愛されていたみたい。
高校ではバスケに加えて野球もプレー。野球では投手と一塁手を兼務していて、こちらでも有望な選手だったようです。それでも大学進学にあたってはバスケを選択。
地元ではスター的な扱いだったようですが、全米レベルで注目されていたわけではなく、高校卒業後はイースタンケンタッキー大学に進学しています。オハイオ・バレーというマイナーカンファレンスに所属している大学です。NCAA一部ではあるけど、そこまでレベルが高いというわけではないかな。
同い年の選手だとベン・シモンズやブランドン・イングラムがトップ評価を受けていました。
残念ながらチームは低迷していて、メイヨが所属した4年間はずっと所属カンファレンスのプレーオフ(12チーム中8チームが進出できる)すら逃していましたが、そんな低迷するチームの中で一人気を吐いてプレーしていたようです。
ちなみに同じカンファレンスにはマレー・ステート大学が所属していて、今年のNBAドラフトで全体2位指名を受けたJa・Morrantもいました。
そんなメイヨの大学時代のプレーぶりが分かる動画はこちら。
ビッグマンでありながらシュートも上手く、優秀なスコアラーという感じですね。大学4年間に渡ってシーズン31試合すべてに先発出場する鉄人ぶりも見せています。4年生のときには1試合あたり23.7得点という素晴らしい成績でした。3ポインター成功率が40%弱と上手く、フリースローについては成功率86.4%という素晴らしい数字を残しています。
大学に入学したての初々しいインタビューもあったので貼っておきます。なんかいい奴っぽい感じ。素朴な田舎のあんちゃん感があって良いですね。
大学卒業後サマーリーグに挑戦
大学を卒業したメイヨは、NBA10チームからワークアウトに呼ばれるなど、指名される可能性もあったようです。代理人曰く、「NBAドラフトは60人しか指名されない狭き門だが指名されてもおかしくない選手が200人はいる。メイヨもその200人には入っている」という評価だったみたい。指名される可能性に備えて家族と一緒にドラフトをテレビで見ていた程度には可能性を感じていたようです。
残念ながらドラフトで名前が呼ばれることはありませんでしたが、マイアミ・ヒートの一員としてサマーリーグに参戦しています。ドラフトの直後に声がかかったようなので、やはり高い評価と注目を得ていたのでしょうね。
NBAからの評価としては、ビッグマンでありながらシュートの上手いスコアラーで、ディフェンス面もハイレベル。ただリバウンドに関しては物足りないというものでした。
サマーリーグでは1試合平均で9.5得点と、NBAチームから声がかかるほどのプレーは見せられませんでしたが、中国代表チームとの試合では20得点をあげるなど、確かな爪痕は残しています。
千葉ジェッツと契約してBリーグ入り
ヨーロッパのどこかのチームでプレーしつつNBA入りの可能性を模索し続けることになると思われていたメイヨですが、Bリーグの千葉ジェッツ入りを決意。
出身地であるメイン州でも新聞で報じられるなど、驚きを与えました。
👉Oakland native Nick Mayo signs with Japanese pro basketball team
その千葉ジェッツでは、19試合に出場(うち先発出場は6試合)して1試合あたり24分出場、14.6得点、5.6リバウンドという成績を残しています。(他に天皇杯でも2試合に出場)
NBAドラフト前の評価通り、リバウンドはあまり得意ではないみたいですね。NBA入りも期待されていたことを考えると全体的に物足りない数字だったかもしれません。
【選手契約満了のお知らせ】 #千葉ジェッツ では2020年5月31日(日)をもちまして #ニック・メイヨ 選手との契約を満了し、来シーズンの契約を更新しないことが決定しましたのでお知らせいたします。— 千葉ジェッツふなばし (@CHIBAJETS) May 12, 2020
本人コメントはこちら▼https://t.co/iscrKobDKq pic.twitter.com/ZR1s1fkxan
結局1シーズンを過ごしただけで千葉を退団することが発表されました。徐々にチームにフィットしている感じもあったし、来シーズンどれだけ成長した姿を見せてくれるか楽しみにしていたので残念ですが、本人のコメント通り、いつか戻ってきてくれることを期待したいと思います。
もともとNBA入りの期待もあった選手だし、あらためてアメリカでのキャリアを追求するんですかね。今後の動向にも注目したいと思っています。
…なんて思っていたら、冒頭に書いた通りレバンガ北海道と契約して日本でのプレー継続を決意。プロ入り2年目でどんな成長を見せてくれるか楽しみです。もともとポテンシャルは高いわけですからね。レギュレーション変更で出場機会も増えるでしょうし。
千葉でのプレーぶりが分かる動画も見つけたので貼っておきますね。迫力のあるダンクにスリーも上手い。もう1年日本で観られるのが嬉しいな。
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他にもサンロッカーズ渋谷を中心にBリーグに関する記事をいくつか書いています。
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