広島ドラゴンフライズのニック・メイヨ(Nick Mayo) 若き得点王の3シーズン目

投稿 2019年7月20日 更新 2021年6月4日

広島ドラゴンフライズへの加入が発表されたニック・メイヨ選手について紹介します。


1997年8月18日生まれの24歳で、2019年に新卒でBリーグ入りして1年目は千葉ジェッツ、2年目はレバンガ北海道でプレーして、2020-21シーズンのB1リーグ得点王に輝きました。3シーズン目は広島と契約。206cm、113kgでポジションはパワーフォワード。フルネームはNicholas William Mayo。

好きな選手はブレーク・グリフィンで、人生最後の食事には「Five lobsters, 10 pancakes, three pieces of bacon, one slice of pizza and Buffalo Wild Wings honey barbeque wings」を食べるとのこと。よく食うな。宝くじが当たったら「そのお金でさらに宝くじを買う」そうな。欲張りさん。

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イースタンケンタッキー大学のスター選手


メイン州のオークランドという街で育ったニック・メイヨ。人口6000人ほどのこじんまりした街のようです。高校時代の監督のインタビューを読むと、努力を惜しまずチームに尽くす人柄で愛されていたみたい。

高校ではバスケに加えて野球もプレー。投手と一塁手を兼務していて野球でも有望な選手だったようです。でも大学進学にあたってはバスケを選択。イースタンケンタッキー大学に進学しています。オハイオ・バレーというマイナーカンファレンスに所属している大学です。NCAA一部ではあるけど、そこまでレベルが高いというわけではないかな。

同い年の選手だとベン・シモンズやブランドン・イングラムがトップ評価を受けていました。

イースタンケンタッキー大学では1年生からスターターとして活躍。なんと4年連続でカンファレンスのベスト5に選ばれ、大学の歴代得点記録とブロック記録を塗り替える素晴らしい活躍を見せます。

残念ながらチームは低迷していて、メイヨが所属した4年間はずっと所属カンファレンスのプレーオフ(12チーム中8チームが進出できる)すら出場できない状態でしたが、低迷するチームの中で一人気を吐いてプレーしていました。

ちなみに同じカンファレンスにはマレー・ステート大学が所属していて、メイヨと同じ時期にJa・Morrantがプレーしていました。

そんなメイヨの大学時代のプレーぶりが分かる動画はこちら。


ビッグマンでありながらシュートも上手くて優秀なスコアラーという感じですね。
大学4年間に渡ってシーズン31試合すべてに先発出場する鉄人ぶりも見せています。4年生のときには1試合あたり23.7得点という素晴らしい成績でした。3ポインター成功率40%弱、フリースロー成功率86.4%という素晴らしい数字を残しています。

大学に入学したての初々しいインタビューもあったので貼っておきます。なんかいい奴っぽい感じ。素朴な田舎のあんちゃん感があって良いですね。



大学卒業後サマーリーグに挑戦


大学卒業後、NBA10チームからワークアウトに呼ばれるなどそれなりに注目されていましたがドラフト指名は逃してしまいます。代理人曰く、「NBAドラフトは60人しか指名されない狭き門だが指名されてもおかしくない選手が200人はいる。メイヨもその200人には入っている」という評価だったみたい。指名される可能性に備えて家族と一緒にドラフトをテレビで見ていた程度には可能性を感じていたようです。

残念ながらドラフトで名前が呼ばれることはありませんでしたが、マイアミ・ヒートの一員としてサマーリーグに参戦しています。ドラフトの直後に声がかかったようなので、やはり高い評価と注目を得ていたのでしょうね。

NBAからの評価としては、ビッグマンでありながらシュートの上手いスコアラーでディフェンス面もハイレベル。ただリバウンドが物足りないというものでした。

サマーリーグでは1試合平均で9.5得点と、NBAチームから声がかかるほどのプレーは見せられませんでしたが、中国代表チームとの試合では20得点をあげるなど、確かな爪痕は残しています。

千葉ジェッツと契約してBリーグ入り


ヨーロッパのどこかのチームでプレーしつつNBA入りの可能性を模索し続けることになると思われていたメイヨですが、Bリーグの千葉ジェッツ入りを決意。

出身地であるメイン州でも新聞で報じられるなど、驚きを与えました。

👉Oakland native Nick Mayo signs with Japanese pro basketball team

その千葉ジェッツでは、19試合に出場(うち先発出場は6試合)して1試合あたり24分出場、14.6得点、5.6リバウンドという成績を残しています。(他に天皇杯でも2試合に出場)

NBAドラフト前の評価通り、リバウンドはあまり得意ではないみたいですね。NBA入りも期待されていたことを考えると全体的に物足りない数字だったかもしれません。


結局1シーズンを過ごしただけで千葉を退団しています。

B1リーグ得点王に輝く


日本での2年目をレバンガ北海道の一員として迎えると北の大地で大ブレイク。55試合に先発出場して1試合あたり33分37秒のプレータイムを得ると、平均21.5得点、8.6リバウンドという素晴らしい成績を残しています。冒頭に書いた通りB1リーグ得点王のタイトルも獲得。NBA入りの可能性もあったそのポテンシャルを見せつけました。

3ポインター成功率41.8%、フリースロー成功率82.2%とパワーだけでないところもしっかりと見せています。



どこからでも点が取れてしまう選手。西地区で最下位に沈んだ広島でどんな活躍を見せてくれるか楽しみです。

ニック・メイヨが得点王をとっても北海道は東地区最下位だったし、大学でも4年間オールカンファレンスに選ばれながらチームはずっと低迷していたみたいだし、活躍がチームの勝利に結びつかない傾向が伺えるのが気になるところですけどね。

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広島でチームメイトになるチャールズ・ジャクソンについても同じように紹介しています。


他にもサンロッカーズ渋谷を中心にBリーグに関する記事をいくつか書いています。

👉カテゴリー:サンロッカーズ・Bリーグ

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