琉球ゴールデンキングスにジャック・クーリー(Jack Cooley)選手が加入することが発表されました。
ジャック・クーリー選手契約合意のお知らせ— 琉球ゴールデンキングス公式 (@RyukyuKings) 2019年7月3日
年齢も28歳とバスケットボール選手としては、これからキャリア全盛期を迎えるクーリー選手の加入は、楽しみであり非常に心強いです。インサイドでの力強く、ガッツ溢れるプレーでチームに活気をもたらすことを期待しています。https://t.co/f32Mf4mpxX
1991年生まれの28歳で、身長208cm、体重124kgのビッグマン。NBAの試合に出場した経験もあり、最近はイタリアでプレーしていました。
この選手の経歴を調べたので紹介したいと思います。
ノートルダム大学のスター
イリノイ州の高校でバスケ選手として活躍すると、隣のインディアナ州の名門大学であるノートルダム大学に進学します。
映画『ルディ』の舞台になったことでもおなじみ。カレッジフットボールを代表する名門の1つで、スポーツチームの愛称はファイティング・アイリッシュ。バスケでもコンスタントにNCAAトーナメントに出場しています。
そんなノートルダムに進学したジャック・クーリー。当初はプロのバスケ選手を目指していたわけではなく、学業面でも一流のノートルダムでしっかり勉強してビジネススクールに進むことを希望していたようです。
For Cooley, this was never a dream. In 2009, he chose Notre Dame, not for a springboard to the NBA, but because it had a top business school.
“I used basketball to get the best education,” Cooley said. (👉元記事)
バスケ命というわけではなかったクーリー。最初の2年間はベンチで過ごします。ところが3年生になると急成長してレギュラーに定着。所属するカンファレンスのMost Improved Playerに選ばれるほどの活躍を見せると、4年生のときにはカンファレンスのベスト5に選ばれる成績を残し、ノートルダムのスターとして活躍し。2年連続でノートルダムをNCAAトーナメントに導いています。
NBAに挑みつつヨーロッパでもプレー
大学卒業後、NBAドラフトでは指名を逃しましたが、18チームから事前のワークアウトに呼ばれるなど高い評価を受けていました。
それ以降、毎年サマーリーグに挑みつつトルコ、スペイン、ドイツ、イタリアなどでプロとしてのキャリアを積んでいます。NBAでもユタ・ジャズと10日間契約を結んでプレーしたり、サクラメント・キングスと2-way契約を結んでプレーするなど、通算23試合に出場。
この頃の記事を見ると、「これ以上のハードワーカーを探すのは難しい」なんて書かれていて、ファンやチームメートからも尊敬されていたみたい。
👉Summer League Report Card: Jack Cooley
そんなサクラメント時代のハイライト動画があったので貼っておきます。NBAでプレーし続けるには少し機動力が足りないという評価だったようですね。
とはいえ2018年のサマーリーグでは観客席からMVPチャントを送られるほどの活躍を見せています。
👉Jack Cooley is the king of Las Vegas Summer League, and a 'star' hungry to prove he belongs in the NBA
ハッスルし続ける熱い男という印象。さらに、リバウンダーとスクリーナーとしては高い能力も持っているみたい。サマーリーグでMVPチャントを受けている動画も発見したので貼っておきましょう。
Bリーグでも活躍
琉球でも期待に応える素晴らしい活躍を見せました。
40試合に出場(うち37試合で先発)、1試合あたり18.4得点、13.3リバウンドという成績で、ジョシュ・ハレルソン、ニック・ファジーカスを抑えて1年目からB1リーグのリバウンド王に輝きました。ハレルソンもファジーカスもNBA経験がある上に日本で何年もプレーしてBリーグに慣れている選手達。この2人を抑えていきなりタイトルを獲ってしまうんだから凄いですよね。
攻撃面でも活躍を見せています。特に印象的なのがこのプレー。
vs滋賀 試合終了— 琉球ゴールデンキングス公式 (@RyukyuKings) October 23, 2019
琉球 78-76 滋賀
試合終了1秒のところで#3 並里選手がファールをもらう。
1本目落とした後、2本目もリングに嫌われてしまうが、#45 クーリー選手がリングに押し込み勝負あり。
見事勝利を収めました。
多くの応援ありがとうございました。 pic.twitter.com/3SL65dCQV8
フリースローが外れたところに飛び込んで押し込み、劇的なブザービーターで勝利。そのあと興奮のあまり満原を吹っ飛ばすという…笑 満原だって198cm、110kgという日本人離れした体格の持ち主ですからね。それを吹っ飛ばすクーリーの体の強さよ。
#45 クーリー選手 契約(継続)— 琉球ゴールデンキングス公式 (@RyukyuKings) April 26, 2020
今季、圧倒的なパワーでリバウンド王に輝き、ゴール下での存在感を武器に41試合出場中30試合でダブルダブルを記録。大黒柱としてキングスの地区優勝の立役者となりました。キングス2年目となる2020-21シーズンはより一層の活躍が期待されます。https://t.co/Q66EicrVmz
COVID19の影響でシーズンが途中で終わり、来シーズンもどうなるか不透明な中ではありますが、琉球との契約継続が発表されています。最初から2年契約だったのかな。
#45 クーリー選手コメント— 琉球ゴールデンキングス公式 (@RyukyuKings) April 26, 2020
聡明な藤田HCの下で、来季もプレーできる機会を与えていただき感謝しています。選手とファンをとても大切にしているキングスの一員として、プレーを続けられる事は本当に素晴らしいことですし、誇りに思います。妻と共に、このパラダイスで暮らせる事をとても喜んでいます。 pic.twitter.com/9ifTJLghUg
本人のコメントも嬉しい。こんなに日本を気に入ってくれたなんて。来シーズンも楽しみ。
あわせて読みたい
同い年でサンロッカーズ渋谷で活躍しているライアン・ケリーについても同じように経歴をまとめています。
👉サンロッカーズ渋谷のライアン・ケリー デューク、レイカーズでプレーしたエリートがBリーグへ
他にもサンロッカーズ渋谷を中心にBリーグに関する記事をいくつか書いています。
👉カテゴリー:サンロッカーズ・Bリーグ