2021年6月12日、琉球ゴールデンキングスがコー・フリッピン(Koh Flippin )選手の獲得を発表しました。
コー・フリッピン選手 契約(新規)のお知らせ
— 琉球ゴールデンキングス公式 (@RyukyuKings) June 12, 2021
コー・フリッピン選手との2021-22シーズンの選手契約(新規)をご報告いたします。
▽公式サイトhttps://t.co/HoOn6DAFwr
カリフォルニア育ちでUC Riversideに入学
高校卒業までカリフォルニア州のトーランスで育ったようです。日本国籍ということは日本で生まれたんでしょうね。いつからカリフォルニアに暮らしているかは不明です。お母さんは沖縄出身だそうで、本人もルーツは沖縄って言っているようです。行くべきして琉球に行ったって感じですね。
そんなトーランスで育ったコー・フリッピンは、そのままロサンゼルス郊外にあるカリフォルニア大学リバーサイド校(UC Riverside)に入学。大学入学時のインタビュー動画があったので貼っておきます。
スポーツではビッグウェストというカンファレンスに所属しています。カリフォルニア大学とカリフォルニアステート大学から8校が集まり、そこにハワイ大学が参加してできたカンファレンス。
西海岸だとPAC12というメジャーカンファレンスがあって、UCLA、UCバークレー、スタンフォード、USC、オレゴンなどの強豪校が集まっています。そこには届かない西海岸の選手達が進学するのがビッグウエストというイメージ。
そんなUCリバーサイドに進学したコー・フリッピン。2015年から18年まで3シーズンに渡ってプレーして、計49試合に出場しています。ただ、先発出場は3年間で8試合にとどまり、スターターの地位を掴むことはできませんでした。
ドエイン大学に転校
UC Riversideではポジションを掴むことができなかったコー・フリッピン。大学最終シーズンを前に転校を決意します。
移った先はネブラスカ州にあるドエイン(Doane)大学。NCAAではなく、NAIAという小規模な大学のスポーツチームが集まる連盟に所属している大学で、レベル的にはNCAAから落ちるところ。とはいえアスリートの層の厚いアメリカですからね。このレベルの学校でも奨学金プレーヤーとなるのは狭き門だったりします。
選手の引き抜きを防ぐため、4年制大学間で転校すると1年間プレーできないというルールがあるのですが、学位を取得済みの場合はgraduate transferと呼ばれ、すぐにプレーすることが可能になります。コー・フリッピンも転校後すぐにプレーしていますので、このgraduate transferとして転校したのでしょう。3年で卒業できるぐらいちゃんと勉強もしてたということですね。
転校直後に書かれた記事を見つけたのでリンクを貼っておきます。
👉Former NCAA Division I players find a home on Doane's basketball team
記事にある通り、レベルの高いNCAAからの転校生として期待されたコー・フリッピン。ドエイン大学では先発の座を掴み、30試合すべてに先発出場すると1試合あたり31分出場して13.8得点、5.1リバウンド、3.2アシスト、2.7スティールという成績を残しました。3ポインターは成功率25%、フリースロー成功率も七割を切るなど、シュートはあんまりって感じでしたね。
ドエイン大学でのハイライト動画があったので貼っておきます。
所属カンファレンスのHonorable Mentionにも選ばれています。オールカンファレンスには選ばれていないので、シーズン前の期待に応えられたと言えるのかどうかはなんとも言えませんが、チームのアシスト王とスティール王にも輝いています。
Bリーグで成長中
そんな大学生活を終えて千葉でプロ選手としてのキャリアを歩み始めたコー・フリッピン。
ルーキーイヤーとなった2019-20シーズンは33試合に出場して1試合あたり14分台のプレー時間で5.5得点という成績を残しました。先発は0に終わっているし、アメリカから来たということで注目されていた割には…という感じの数字だったかもしれません。
ただ、こんな記事もあるように、プロとしての自覚を持って日々努力を重ね成長しているみたい。Bリーグアワードで新人賞ベスト5に選出されたように、ルーキーであることを考えたら上出来という評価も可能だと思います。
すでにウィリアム・ジョーンズカップで日の丸を身につけてプレーした経験もあり、日本代表にとっても期待の選手。琉球でのさらなる成長に期待したいと思います。
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