琉球ゴールデンキングスのコー・フリッピン(Koh Flippin) カリフォルニア育ちの日本人が琉球でさらなる飛躍を目指す

投稿 2019年6月8日 更新 2021年6月12日

2021年6月12日、琉球ゴールデンキングスがコー・フリッピン(Koh Flippin )選手の獲得を発表しました。


188cm、75kgのガードの選手で、カリフォルニア育ちだけど国籍は日本。外国籍や帰化選手としてではなく、日本人選手としてプレーしています。

2019年に千葉ジェッツでプロとしてのキャリアを歩み始め、2年プレーしたあと琉球に移籍しました。千葉でのプレーぶりが分かる動画はこちら。


カリフォルニア育ちでUC Riversideに入学


高校卒業までカリフォルニア州のトーランスで育ったようです。日本国籍ということは日本で生まれたんでしょうね。いつからカリフォルニアに暮らしているかは不明です。お母さんは沖縄出身だそうで、本人もルーツは沖縄って言っているようです。行くべきして琉球に行ったって感じですね。

トーランスはロサンゼルスの南にある街で、ホンダアメリカの本社があったり、2017年まではトヨタアメリカの本社もあったりして(現在はテキサスに移転)、日本人や日系人が多く住んでいる街。

そんなトーランスで育ったコー・フリッピンは、そのままロサンゼルス郊外にあるカリフォルニア大学リバーサイド校(UC Riverside)に入学。大学入学時のインタビュー動画があったので貼っておきます。


スポーツではビッグウェストというカンファレンスに所属しています。カリフォルニア大学とカリフォルニアステート大学から8校が集まり、そこにハワイ大学が参加してできたカンファレンス。

西海岸だとPAC12というメジャーカンファレンスがあって、UCLA、UCバークレー、スタンフォード、USC、オレゴンなどの強豪校が集まっています。そこには届かない西海岸の選手達が進学するのがビッグウエストというイメージ。

そんなUCリバーサイドに進学したコー・フリッピン。2015年から18年まで3シーズンに渡ってプレーして、計49試合に出場しています。ただ、先発出場は3年間で8試合にとどまり、スターターの地位を掴むことはできませんでした。

ドエイン大学に転校


UC Riversideではポジションを掴むことができなかったコー・フリッピン。大学最終シーズンを前に転校を決意します。

移った先はネブラスカ州にあるドエイン(Doane)大学。NCAAではなく、NAIAという小規模な大学のスポーツチームが集まる連盟に所属している大学で、レベル的にはNCAAから落ちるところ。とはいえアスリートの層の厚いアメリカですからね。このレベルの学校でも奨学金プレーヤーとなるのは狭き門だったりします。

選手の引き抜きを防ぐため、4年制大学間で転校すると1年間プレーできないというルールがあるのですが、学位を取得済みの場合はgraduate transferと呼ばれ、すぐにプレーすることが可能になります。コー・フリッピンも転校後すぐにプレーしていますので、このgraduate transferとして転校したのでしょう。3年で卒業できるぐらいちゃんと勉強もしてたということですね。

転校直後に書かれた記事を見つけたのでリンクを貼っておきます。

👉Former NCAA Division I players find a home on Doane's basketball team

記事にある通り、レベルの高いNCAAからの転校生として期待されたコー・フリッピン。ドエイン大学では先発の座を掴み、30試合すべてに先発出場すると1試合あたり31分出場して13.8得点、5.1リバウンド、3.2アシスト、2.7スティールという成績を残しました。3ポインターは成功率25%、フリースロー成功率も七割を切るなど、シュートはあんまりって感じでしたね。

ドエイン大学でのハイライト動画があったので貼っておきます。


所属カンファレンスのHonorable Mentionにも選ばれています。オールカンファレンスには選ばれていないので、シーズン前の期待に応えられたと言えるのかどうかはなんとも言えませんが、チームのアシスト王とスティール王にも輝いています。

苦労して見つけたスタッツを貼っておきますので、興味があったらご覧ください。ちなみにチームは9勝21敗と残念な成績に終わったようです。

👉Doane (Neb.) Season Statistics

Bリーグで成長中


そんな大学生活を終えて千葉でプロ選手としてのキャリアを歩み始めたコー・フリッピン。

ルーキーイヤーとなった2019-20シーズンは33試合に出場して1試合あたり14分台のプレー時間で5.5得点という成績を残しました。先発は0に終わっているし、アメリカから来たということで注目されていた割には…という感じの数字だったかもしれません。

ただ、こんな記事もあるように、プロとしての自覚を持って日々努力を重ね成長しているみたい。Bリーグアワードで新人賞ベスト5に選出されたように、ルーキーであることを考えたら上出来という評価も可能だと思います。

千葉での2年目はレギュラーシーズン48試合に出場して1試合あたり9分台のプレー時間で3得点という成績を残しました。数字だけ見ると落ちていますが、ファイナルでは20分以上プレーしてチームの優勝に大きく貢献するなど、能力の高さと大舞台での強さを見せつけました。新天地である琉球を相手に躍動している動画があったので貼っておきます。


現地観戦したら練習では軽々とダンクを決めていて非常に高い身体能力を持っている選手。個の力で局面を打開できる突破力と思い切りの良さが日本人離れしているなと思いました。


すでにウィリアム・ジョーンズカップで日の丸を身につけてプレーした経験もあり、日本代表にとっても期待の選手。琉球でのさらなる成長に期待したいと思います。

あわせて読みたい


琉球でチームメイトになるジャック・クーリー選手についても同じように紹介しています。


他にもサンロッカーズ渋谷を中心にBリーグに関する記事をいくつか書いています。

👉カテゴリー:サンロッカーズ・Bリーグ

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