投稿 2021年6月24日
2021年6月24日、B1リーグの秋田ノーザンハピネッツがコルトン・アイバーソン選手との契約締結を発表しました。
1989年6月29日生まれの32歳で212cm、116kgのセンター。直近はオーストラリアリーグでプレーしていましたが、その前は長年ヨーロッパでプレーした経験を持ち、NBAドラフトで指名されたこともある実力派ビッグマンです。この人の経歴を調べてみました。
コロラドステート大学を卒業してNBAドラフトで指名
お父さんもバスケ選手で、サウスダコタ大学で殿堂入りするほどの成績を残してNBAドラフトで指名されています。ただ、当時のNBAドラフトは今より指名される選手が多くてお父さんは5巡目指名だったみたい。結局NBAではプレーできずに終わったようです。親子二代で同じ経験をしているのは珍しいですね。
サウスダコタ州の高校で1試合あたり17.9得点、12.3リバウンド、2.7ブロックという成績を残し、4つ星の有望選手としてミネソタ大学に入学します。Bリーグでプレーした選手だとバイロン・ミュレンズやケビン・ジョーンズが同い年。ミネソタ大学では元大阪エヴェッサのトレバー・ムバクウェとチームメイトでした。
ミネソタ大学では1年目から27試合に先発してNCAAトーナメントにも出場する順調な滑り出し…だったんですが、そこから伸び悩み、2年目は先発4試合、3年目も11試合にとどまります。すると成長できる環境を求めてコロラドステート大学に転校を決意。
転校すると1年はプレーできないルールのためレッドシャツとなってトレーニングに励んだアイバーソン。これが功を奏し、大学最後のシーズンは全35試合に先発出場して平均14.2得点、9.8リバウンドと活躍。チームをNCAAトーナメント出場に導きました。
そして大学卒業後のNBAドラフトでは2巡目でインディアナ・ペイサーズから指名を受けます。転校してよかったね。スピードとスキルの不足を懸念される一方で恵まれた体を活かしてゴール下で活躍できる選手として評価されていたようです。
その頃のアイバーソンのプレーぶりが分かる動画があったので貼っておきますね。パワフルでいい選手ですね。
ただ、指名されたその日のうちにボストン・セルティックスにトレードされています。さらにサマーリーグでプレーするもチームに残ることができず、結局トルコのチームと契約してプロとしてのキャリアを歩み始めました。厳しい世界だ。
ただ、セルティックスはアイバーソンに期待して権利を保有し続けたようで、1年後に再びサマーリーグに呼んでいます。さらに3年後に他のNBAチームがアイバーソンに興味を示したときにセルティックスとのトレードが必要なことがネックで流れるなど、枠が空いたら呼ぶ気がなかったわけでもないみたいなんですよね。結局チャンスは与えられませんでしたが、限りなくNBA入りに近かった選手と言えそうです。まあ、そもそもドラフト指名を受けているわけですが。
ヨーロッパを渡り歩いた後、ニュージーランドを経て日本へ
そんなわけでNBA入りの夢を持ち続けながらも果たせず、トルコで1年プレーした後、スペイン、ロシアを渡り歩いてヨーロッパで7シーズンプレーしました。ユーロリーグにも通算89試合に出場するなど、ヨーロッパの中でも高いレベルで戦い続けた選手と言えるんじゃないでしょうか。
スペインではセバスチャン・サイズとチームメイトだったことも。当時サイズが控えだったのに対してアイバーソンはチームの主力。その後のサイズの日本での活躍を見るとスペインリーグのレベルの高さは言うまでもないですよね。そこでバリバリやっていたアイバーソンも期待できそうです。
直近はオーストラリアリーグのニュージーランド・ブレイカーズでプレーしていました。直近のハイライト動画があったので貼っておきますね。水色の4番がアイバーソンです。
機動力に難があってシュートもあまり得意ではないようですが、サイズとパワーを活かしてゴール下を制圧している印象。秋田でどんな活躍を見せるか楽しみです。
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サンロッカーズ渋谷を中心にBリーグに関する記事をいくつか書いています。